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けいりん場物語・西武園競輪場

西武園競輪場

−四季折々の風景が広がるケイリンスタジアム−

利用回数19回 うち開催中8回
最終利用日 2002年12月4日



はじめに−サイクルシアターは好きですか?−

 利用履歴を見て改めて思うが、場外ばかりである。私をして臨時場外の西武園へ向かわせるものが、サイクルシアターである。16面マルチビジョンを雛壇上の座席が取り囲み、車券も買いやすい。特別レースは売っていればほとんどここで買っていて、めったに行かない西武園開催でも好感触を得ているが、西武園は首都圏の競輪場で最も客の入りが悪く、98年日本選手権の時は、入場者数で同日開催中の川崎ヒラ開催に負けたと言う伝説が残っている。空いていることは、ファンサービスは昼から行っても必ずもらえたりするから悪いことではないと思うが、その理由は私にもうなずける点がある。
 それは交通の便が悪すぎるということである。駅から徒歩1分と言っても、路線が西武鉄道西武園線、路線が単線のため、電車が新宿線20分に一本の準急にしか接続していないと言うのでは話にならない。国分寺からならわりとスムーズにたどり着けるが、どっちにしても帰り、全レース終了後の観客輸送がスムーズにいかない。駅員に詰め寄る乗客の姿が競輪開催日の西武線の風景ではちょっとどうしようもない。
 施設自体は、96年に全面改修工事が完了し、首都圏では最新型の設備を誇る。観覧席はスタジアム型の配置を採用し、レースも見やすく、車券を買いにやたら歩かされることもなく、よくできていると思う。周囲の環境も、緑の多さは首都圏随一で、晩秋から春先にかけては狭山スキー場のゲレンデを眺めつつ車券戦術に耽るという味わい深い光景が展開される。
 ただ、それが競輪ファンのニーズに応えているのかどうかというと怪しい。サイクルシアターは禁煙のため、喫煙可で薄汚いテレビルームのほうがいつも混んでいる。あと、西武園にはつまめる食い物がない。一応、屋台村らしきものは2センターにあるが、サイクルシアターから遠いこともあって、いつも謎の辛い焼きそば以外に食うものがない。
 ちなみに「自転車体操」の一つ前の全国統一競輪CM(「一緒に行くか?」)のロケ地は、この西武園である。とりあえずここの都会的に洗練された施設は、日自振にはお気に入りのようである。

これが〜ケイリン! 心理戦を制して会心の一発


 記念が終わったばかりの西武園で、早くもFI戦が開催された。しかも主催が秩父市とくれば、公営競技マニアとして行かないわけにはいかない。秩父市の主催レースは年間1節のみで、今回は秩父市営競輪が50周年を迎えたことを記念して、FIで行われることになったもようであった。
 しかし、出走選手に気になるところと言えば「マムシ」の塩川真一郎がいたが、欠場してしまい、特に見たい選手もいなかった。なんとなく出そびれているうちに時間ばかり経ち、やっぱり行くかと家を出て、初めて大江戸線回りで行ってみたら競輪場まで1時間半もかかってしまって、着いたのは3レース締切り直前だった。
 この日は来るのに気が進まなくて、やたら眠かったが妙に勘は冴えていて、本命・中穴を手堅くまとめて収支はややプラス気味で進んだ。そして迎えた9レース。私も良くここに気がついたと我ながら感心してしまうのだが、前の8レースS級準決勝で熊本の徹底先行型、田川辰二が優出を決めたのを見て同県のマーク屋、西尾芳樹は絶対に奮起する、と読んだ。なにしろ残る準優メンバーには同県どころか九州勢も西尾一人しか残っていないのである。西尾に回る位置がないことも、こういう場面になったらむしろ一発の可能性を膨らませそうな気がする。西尾の2着流し…何より素晴らしいオッズが並んでいる。
 メンバーは青森の徹底先行、齊藤紳一郎に地元の倉持伸次がつけ、3番手は一応市野茂。ここが人気になっていた。その他奈良の杉田清典に同県で安福洋一、後ろに田中邦輝。あとは神奈川で真原に藤田和彦、西尾は一応その後ろに付けていた。
 展開は齊藤の先行、倉持が番手まくり含みと言うのがオッズから見た一般的な推理のようだが、真原のインねばりが必至なだけに、杉田のカマシが決まると私は読んだ。そこに西尾が飛び付いて、ゴール前は安福との40代対決。競輪ファンを喜ばせそうな展開だが、オッズ的にも私は十分満足である。
 それにしても何でこの日はこんなに冴えていたのかと改めて思う。実際のレースも途中まではほぼこれに沿って進んだ。齊藤が上昇してきたところで真原はインねばり、そこを杉田はカマシて主導権。しかし西尾は飛び付けず、最終バックで最後方に置かれてしまった。やはり膝を打つような推理もそうは現実に結び付かないかと思いきや、ここから西尾の大奮闘が始まった。イン粘りを決めていた真原が齊藤をどかし、4番手を取るとそれに乗って6番手まで上がった西尾は内からオートレースのように一車ずつさばいて真原の後ろに忍び寄る。4コーナー、強引に真原の内に車を突っ込む。抵抗する真原を強烈にはじき飛ばして縦に踏みこむと、鋭く伸びてまさかの2着に突っ込んできてしまった。1着は無風の番手から楽に抜け出した安福洋一。
 私はすっかり目が覚めてしまった。スタンドは「まさか3番がねえ…」とどよめいていた。しかし、この西尾の走りは失格審議の対象となった。確定オッズは73.7倍。安福−西尾は私のド本線である。
 それにしても競輪場でこれ程自律神経がイカれる感覚は久し振りであった。祈るしかない心境でうずくまりつつ決定を聞くと、そのまま安福−西尾で決定。40代、合計83歳のワンツーとはまたS級にしては大変珍しい。
 さて、金を懐に10レースを待たず家路についた私の行く先は、あさっての一宮全プロ記念であった。

レースデータへ

データ編(表の見方
公式ホームページ競輪ランド西武園競輪場
バンクデータバンクの特徴
短軸の長さ…4位(11位)
バンクレコード會田 正一=10.6s(1996.4.29)
レースデータ記念
競輪
覇者
開催年度0302010099
開設記念前節有坂 直樹神山雄一郎太田 真一堤 洋佐々木龍也
後節伊藤 保文三宅 伸有坂 直樹
特別レース開催履歴日本選手権(97)
ファンサービス来場ポイントサービスKEIRINポイントカード(提携:大宮)
来場者プレゼント雑貨
フリードリンク水・お茶・コーヒーor乳酸飲料
予想紙黒競、競輪新聞[赤競]、競輪ニュース[青競](いずれも500円)
筆者のおすすめメニュー辛い焼きそば(350円)
トータリゼータ日本トーター(新型2次元バーコード)
その他主催者と施行回数
(2001年度)
埼玉県(6回)、川越市(2回)、秩父市(1回)、行田市(1回)
施設所有者西武鉄道株式会社

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